原子力空母レーガン、横須賀から長期航海へ



10時に動き出した空母ロナルド・レーガン


浦賀水道に向けて、横須賀本港を出ていくロナルド・レーガン

5月19日、原子力空母ロナルド・レーガンが横須賀基地から出港した。10時に汽笛を鳴らしてレーガンは12号バースを離れた。

レーガンの飛行甲板や艦橋には、白い礼服の水兵が間隔をあけて横に並んだ。この登舷礼は、先日の試験航海の時には行われていない。
港に残る人々、家族などに、空母が長期間の航海に出ることを示す登舷礼だ。

ロナルド・レーガンは、浦賀水道の出口まで直行した後、相模湾に少し入ってから大島方面に向かった。

米軍の駆逐艦・巡洋艦のうち、空母の出航日の前日の18日に巡洋艦チャンセラーズ・ビルが横須賀基地から出港したが、これはドックとその後のバースでの長期修理の点検のための航海 とみられる。空母の護衛についていくには、まだしばらく時間が必要だろう。
空母に随伴する巡洋艦は、19日朝、空母よりも先に出港したシャイローだろう。

常駐駆逐艦は、空母の出航直後に横須賀に戻ってきたミリウスを含めて7隻中5隻が横須賀に停泊している。外洋に出ているのは18日に台湾海峡を通過したカーティス・ウィルバーと、4月 23日に横須賀を出港したラファエル・ペラルタだけだ。この2隻のうちの少なくとも一隻が、空母に随伴するのではないか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(21.5.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


空母の甲板・艦橋で整列する礼服の水兵たち。登舷礼は長期に母港を離れるときなどに行われる


浦賀水道を南下して東京湾の外を目指すロナルド・レーガン


2021-5-20|HOME|